今回の旅の舞台は、くじゅう連山!
『九州アルプス』とも呼ばれる標高1700m以上の山7座を有する火山群で、
九州本土最高峰の中岳 (1791m) や、久住山 (1787m) など、
多くの登山者に親しまれている、九州屈指の登山エリアです。

ここで、隊員が挑戦するのは、
これからのアウトドアシーズンにぴったりの、トレッキング!
ガイドを担当してくれたは、くじゅうネイチャーガイドクラブ代表、
(社)日本山岳ガイド協会公認登山ガイドの増田啓次さんです!

大学時代、ワンダーフォーゲル部で山の魅力にはまり、
田舎暮らしに憧れて、17年前に勤務先の東京からくじゅうに移住した増田さん。
くじゅうを選んだ理由は「東北出身で、あたたかい九州に住んでみたかったから」。

以来、くじゅうの自然に魅せられ、くじゅうネイチャーガイドクラブに所属。
7年前から本格的に、一般の登山客のガイドを始められたそうで、
ガイドの他にも、九重の自然を守る会の会員となり、
くじゅうの環境保全のために、尽力されています。
この日のコースは、長者原登山口を出発し、雨が池を経由、
坊がつるを歩き、くじゅうの登山者たちの聖地『法華院温泉山荘』を目指す
初心者向けのトレッキングコース。

山の山頂を目指す、ザ・登山ではないものの、
途中挫折せずに辿り着けるか心配の隊員です。
出発前に、準備体操を!
体の硬い隊員は、日頃どれだけ体を動かしていないかをここで露呈。
さっそく増田さんに笑われてしまいました。

この日のために、トレッキングシューズを新調してきたことを話すと、
「あたらしい靴は、普通の道で少し履き慣らしてから、
足があたる所などを把握していた方がいい」と増田さん。
ヤバイ、まったく履いてなかった…

とここで、山を歩くときに絶対に持っていた方が良いものを増田さんに質問!
①トレッキングシューズ ②ザック ③レインウエア
この3つは必須とのこと。(レインウエアはゴアテックスがおすすめ)
その他にも、帽子や手袋、タオルや水筒、日焼け止め等、
持っているといいものだそうです。
この夏初めて山歩きをする方は、参考にしてくださいね!
(もちろん、コースによって、それぞれ、
備えていた方が良いものはたくさんあるので、
自分のレベルに合せて考慮してください♪)
出発前の記念撮影!ここから4.7キロ先の坊がつるを目指して歩きます。
頑張るぞー!
出発してしばらく平坦な道を歩いていくと、
森の入り口に、登山届箱設置箇所を発見!
山に入る時は、この登山届の提出が必須だそう。
万が一のために、誰がどこから山に入って、どんなルートを通るのか、
装備は何かを届け出ておきます。

事前にインターネットからもできるようになっているそうなので、
届け出を忘れずに!
『ラムサール条約』に登録されている
『坊ガツル湿原』への外来植物の侵入を防ぐために、
種子除去マットも設けられていました。
ここで足裏についた土を落としたら、
本格的な登山道歩きがはじまります。
くじゅうの植物に詳しい増田さんに、野草の名前を教わりながらの山歩き。
取材に伺ったこの日は5月の上旬。快晴で、外界は初夏の陽気。
しかし標高の高いくじゅうでは、まだまだ早春の頃。
至るところで木々の新芽や小さく可憐な春の花を見ることができました。

こちらは、落葉樹林の林の縁などに生えるナデシコ科の多年草『ワチガイソウ』。
森の木かげに咲いていました。
どんどん登っていく人々には道を譲りながら、
足元の小さな植物に注目しながらの
のんびりとした山歩きは、とっても楽しい!
大きなブナの木の下には、ひょっこり新しい芽が顔を出しています。
あたりを見回すと、ひょこひょこと、たくさんの芽!
「この芽のほとんどは淘汰されて大きくなることはできないんですよ」と増田さん。
太陽に葉を開き、大きくなろうと健気な芽のかわいい姿。
日当たりのいいところで大きくなるんだよ〜。
自然界で生きていくのって、大変だなぁ。
長者原から雨が池までのこの登山道は、よく整備されていて、
道標やマップが各ポイントに設置されているので、
初心者でも快適に登ることができます。
木の根や岩場、ガレ場や木の階段など、足場も変化に富んでいます。


途中、土石流の沢を通りました。
「数年前の土石流で登山道が変わってしまった」と増田さん。

そうか、山は生きている。
舗装された道路のように、人間の都合よくできてはいない。
登山ブームで山に入る登山者が増え、
マナーをわきまえず山を踏み荒らす人がいたら、
土石流の原因になるかもしれない。

あらためて、地球は人間のものではない。
私たちは自然の一部を借りているにすぎないと、実感しました。
しばらく登りが続いて、息があがってきた隊員の様子を察知して、
増田さんが休憩を入れてくれました。
見晴らしのいいところにあるベンチで
持ってきたお水と、用意してくれたチョコレートをいただきました。

山歩きのときは、ちょっとずつカロリーを補給していった方がいいとのこと。
暑くなったら服装で体温調節できるように。
水は2リットルくらい持っていた方が安心です、と増田さん。
さぁ、もうすぐ雨ケ池です! シャクナゲのピンクの蕾がかわいい!!
しばらく歩いていくと、中間地点の雨ケ池に到着しました。
ここは、大雨が降った後は池のようになって、春から夏にかけては、
湿地性の花が咲く美しい場所。このルートでここが、一番標高の高い場所だそうです。
このような湿地のなかの木道の上を歩きます。
鮮やかなオレンジ色の花がかわいい、
クサボケが見頃を迎えていました。
これから夏にかけて、ノハナショウブなどが見られるとのこと。
きっとキレイだろうなぁ〜
雨ケ池をすぎてふたたび、樹林帯のなかの緩やかな登山道を下ると、
急に視界が開けて、正面に平治岳、大船山が現れました。
ここにちょっとだけピンクのツツジを発見!
「早い。もう咲いてる」と増田さん。

6月頃には、平治岳や大船山の山肌の下半分くらいまで
美しいピンク色の『ミヤマキリシマ』が咲き誇り、多くの登山者で賑わうそう。
その裾野に、坊がつるの湿原が広がり、
カラフルなテントが見えています。
わ!たくさんいる!
ゆるやかな林道を下っていき、坊がつるを目指します。
ここまでくれば、折り返し地点の法華院温泉山荘は見えています。
雄大な山々に囲まれた坊がつる。
これからの季節、青々とした美しい草原になるそう。

ここが、ラムサール条約に登録されているところかぁ。
そして、坊がつるはナント、竹田市になるんですね!
(出発地点は九重町)
坊がつるの平野をぐんぐん歩いて、
九州一高い所にある法華院温泉山荘へ。
「着いた〜!!」


標高1303m。
交通手段はナント徒歩のみ。
長者原からだと片道5.4キロと、
通常ペースで2時間半〜3時間はかかる、山の中腹の一軒宿、
法華院温泉山荘です!

山道を歩いた者しかたどり着くことができない、この宿は、
鎌倉時代を開基とする九重山法華院白水寺として栄え、
天台宗の一大霊場だった由緒ある場所。
明治になって信仰の山から登山の山へと変化する中、
山宿を始めたのが、1882年。

坊がつる讃歌やミヤマキリシマで多くの登山者に親しまれ、
くじゅうを訪れる人々の聖地として、いまなお多くの人に愛されています。
さて、この日の昼食は、山荘の食堂で!
隊員は800円のカレー、増田さんは同じく800円の牛丼です。
2人共、山を歩いてお腹がペッコペコだったためか、
もくもくと一気に平らげてしまいました。
食堂のカレーは、意外にもスパイシーで、本当に美味しかった!
動いた分だけ食べるって、なんだかシンプルでいいなぁ〜。


食事の後は、山荘内を見学。
こちらの人気は、登山の疲れを癒してくれる天然温泉!
入浴料一人500円で、立ち寄りもOKです。
この日は入りませんでしたが、
とても気持が良さそうでしたよ〜。

山小屋と言うとワイルドなイメージもありますが、
山荘内はどこもピカピカに掃除されていて、とっても気持がいい。
それも、人気の秘密かもしれません。

法華院温泉山荘についてはコチラのページで詳しく!
法華院温泉を出て、帰りのルートは、
坊がつるから降りていく最短のルートと言われる吉部登山口へのルート。

途中、色とりどりのテントが張り巡らされている
坊がつるのキャンプ場に寄り道してみました。

実は、この日はゴールデンウィークのまっただ中。
増田さんもこんなに多くのテントを見たのは久しぶりとのこと。
みなさん、思い思いにくじゅうを満喫していてとっても楽しそう!

山小屋もいいけど、テントでキャンプも、ステキだなぁ。
この草むらに寝転んだら、きっと星がキレイに見えるだろうな。
坊がつるをすぎてからは、
植林帯と樹林帯を、交互に歩きながら、緩やかに下っていきます。

杉などの植林帯は薄暗くて退屈で、
樹林帯は明るく、野草も多かったのが印象的でした。

途中、右下方から沢の音が聞こえてきたと思ったら、『↓暮雨の滝』の看板が!
このルートの見所のひとつでもある滝の入り口に到着。
「ちょっと行ってみましょう」。
急坂で大きな段差があったのでビクビクしながらも、
ロープをたどってなんとか降りていくと…
ザーっという豪快な音とともに流れ落ちる、
幅約8m、落差5mほどの、暮雨の滝が現れました。
涼しげなエメラルドブルーの滝壺が、キラキラと光っています。

これからの季節、いい納涼スポットになりそう!
秋には紅葉もキレイなのだとか。

ここで、滝壺の脇の岩場に腰掛けて、しばし、休憩です。
暮雨の滝をすぎると、最後の急坂が待っています。
もし吉部登山口から登るとしたら、ここの道を行くのかと思うと、
ちょっと自信がなくなってくるくらいの下りです。

ここを降りていく途中、小さなお子さん連れの家族とすれ違ったのですが、
小学生くらいの女の子が、元気に登ってきていました。

あとすこし、頑張らねば!
小刻みに歩くといいと教わり、ジグザグと、
木の根の間を探して下っていきます。
ここまで来ると、もう足が、ガックガクになっていました。
なんとか吉部登山口に降りたち、トレッキング無事終了〜♪

増田さんが予め、吉部まで車をまわしておいてくれたので、
長者原まではラクラクドライブです。

なだれこむように車に乗り込み、やまなみハイウェイを通って長者原へ。
三俣山と硫黄岳がくっきり見えていて、美しい。
本当にこの日はお天気が良かった!

道中、観光パンフレット等でもよくみかける看板がありました。
「何の形だと思いますか?」と増田さんに質問され、考える隊員。
「え??大分県??」
正解は、大分県の名産品、しいたけの形ですって!
さて、長者原に戻って参りました。
山歩きの疲れを癒してくれるのは、やっぱり甘いもの!
というワケで、くじゅう飯田高原観光案内所のそばにある、
レストハウスやまなみにて、ソフトクリームをいただきました!
こちらのカフェでは、ミルクたっぷり濃厚な味わいのソフトクリームをはじめ、
くじゅう高原の湧水でいれたコーヒー、くじゅう高原の牛乳など、
くじゅうならではの味を気軽に楽しむことができます。
お土産コーナーのオススメは、森の香りを気軽に楽しむことができるコチラのアロマ。
スギやヒノキ、クロモジなどが選べる精油の他に、
水蒸気蒸留法で抽出したエッセンシャルウォーターもあり、
隊員はウォーターの方を購入!
会社でもお家でも、シュッシュッと一吹きするだけで、
くじゅうの森を思い出すことができる、グッズです。
ああ〜マイナスイオン〜♪
これで仕事のストレスも吹っ飛びます(笑)
(大分県耶馬渓地域の木材が使用されています)
最後にもうひとつオススメのグッズを!
こちらは、増田さんたち、くじゅうネイチャーガイドクラブ監修の、
アウトドア専用日焼け止めスティック『OUTDOOR UV』
かわいいしろくまちゃんのパッケージが特徴のこちらは、
持ち運びに便利な携帯サイズで、
リップクリームみたいなスティックタイプだから、
山中でもササッと塗れるすぐれもの。
昆虫忌避成分としても知られる
ミントとユーカリの精油がブレンドされているため、
とってもいい香りなんです。

くじゅう登山のお供に、ぜひこちらの日焼けどめを〜♪
レストハウスやまなみの他、法華院温泉山荘でも売ってますよ!

●くじゅうネイチャーガイドクラブ

 

ガイドのお問合わせはメールから

info@kuju-ngc.com

http://kuju-ngc.com





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