2日目は朝7時に「西鉄ホテル花山酔」へ。
花山酔はGWや夏休みなどの休日に、星空観察やきのこ観察等、
季節に応じたガイド付散策メニューを行っており、
もちろん、そのガイドはネイチャーガイドクラブの担当…というわけで、
通常、宿泊者のみのプランになっているオプションメニューに
特別に参加させていただきました。
今回参加したのは「タデ原早朝散策」。
早朝のタデ原湿原を巡る1時間位のお気軽コースです。
1日目と同じくガイドは増田さん。

「今日もよろしくお願いします!」

まずは、今も硫黄の白煙が立ち昇っている
硫黄岳の登山道を通ります。
昭和43年くらいまでは硫黄を採取していたそうで
この通り沿いには、今でも社宅や工場の跡地が残っているそう。
登山道の歩いていると、一瞬見逃してしまいそうな
小さくて可愛い小径があります。
この「自然研究路」は、環境省長者原ビジターセンターを起点とした
約1.3キロのトレッキングコース。
本当は、花山酔の方から1本道で「自然研究路」に着く
道があったそうですが、5年前の土石流でその道が通れなくなり
少しルートが変わってしまったんだそう。

「この小径を通っていきます」。
「自然研究路」からタデ原湿地にかけて続く長い木道は
火砕流の堆積物で出来ている地面を
そのまま歩くと足が沈んでしまうため設けれました。

木を避けて左右に弧を描きながらの木道も景色の一部となっている、
絵本のような可愛い森の中を進んでいきます。

ピロロロ〜ピロロ〜

しんとして張り詰めた気持ちいい朝の空気の中、
野鳥のさえずりだけが響きます。
「この声はシジュウカラです。ほらあの左。あそこにも!」
ここ一帯は、しっとりと水分を含んだコケの森。
みずみずしいミズゴケの中から、小さいきこのが生えていました!
「これはツルシキミというミカン科で雌花です。
冬には赤い実がなるんですが、
雪の中に赤色が映えてとてもキレイなんですよ。
こっちは漆です。触るとかぶれてしまうことがあるので
気をつけてくださいね。」

初心者にも優しい増田さんのガイドがとっても心地いい。
「この木はリョウブっていうんですけど、
木肌を触ってみて下さい。
もう少ししたらもっとツルツルになるんです。
木肌もそれぞれ違うので、比べてみると面白いです。
また、葉っぱがまとまって付いているのもリョウブの特徴。
こうしてみると、木もいろいろ変化に富んでいいでしょう」
自然研究路を抜けると、広い湿原が!
この「タデ原湿原」も、坊がつると同じく
国際的に重要な湿地を保全するためにつくられた
ラムサール条約に登録されています。
くじゅうの春の風物詩にもなっている野焼きは、
草原の美しい風景を守るため、
また、小さな草花を咲かせるために欠かせない行事。
見る見るうちに大地を焼き尽くす野焼きの様子を
一目見ようとその時期を狙っての観光客も多いそう。
近年はくじゅうネイチャーガイドクラブも参加し野焼きを行っています。
「今年は日曜日に毎週雨が降ったので
いつもより野焼きが遅くなってしまいました」。

野焼きをして、まだ1週間ほどだというのに
もうそこら中から新芽が生えていたのにはびっくり!

「あれはススキです。円を作って芽を出し、
段々外側に増えていくんですよ。」
草花の生命力を感じた瞬間でした。
「あ、そこに生えているのがあざみです。
ピンクのキレイな花を咲かせます。
また、あざみの葉っぱも天ぷらとしても美味しい。
以前、道ばたに生えている様々な山菜をとって、
天ぷらにするというイベントをしたんです。
そういう、ガイドクラブ主催のイベントも
少しずつ増やしていければいいなと思っています。」

「さっき、ゼンマイも見かけました!
山菜のてんぷら美味しそう
そんなイベントだったら
子供から大人まで楽しめますね!」
「あ、もう咲いてる花がありました。
可愛らしいピンク花びらが特徴のサクラソウです。
他にハルリンドウなども続々と咲き始めています。
6月には、見違えるほど青々した草原になっているハズですよ。」

嬉しそうに話す増田さんのお話を聞いていると、
パワフルに開花していく湿原植物の成長を
想像することができました!
見頃はこれから、秋にかけて。
1時間ほどでとっても充実した散策ができるので、
ぜひ、立ち寄ってほしいポイントです!

●くじゅうネイチャーガイドクラブ

 

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